TOKYO STYLE (ちくま文庫)
都築 響一

定価: ¥ 1,260
販売価格: ¥ 1,260
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おすすめ度:

発売日: 2003-03
発売元: 筑摩書房
発送可能時期: 在庫あり。
リアル
東京の若者はどんな暮らしをしているのか知りたくて購入しましたが、正直ショックでした。本に載っている半分以上の部屋は寝ていた布団もしまわないようなごっちゃごちゃの部屋。作者さんは「マスコミが垂れ流す美しき空間のイメージで、何も知らない外国人を騙すのはもうやめにしよう」「これが現実だ」などと言っていますが、これが現実の東京の若者のスタイルだとしたらショックでなりません。私がこの本を見て感じたTOKYOSTYLE=古い、狭いアパートから連想できる暮らしそのままでした。内容はちょっとショックでしたが、リアルを知ることはできました。
でもスタイリッシュなインテリアは批判がちで、ごちゃごちゃした部屋は快適だとばかり言う作者さんがちょっと個人的な好き嫌いを押し付けがましかったので☆4つです。
どこか懐かしい
一見、乱雑なように見えて、住人にとっては、とても居心地の良い空間なのではないかと思いました。十人十色の部屋が楽しめます。
美と乱調のインテリア
東京の住宅室内を写した生活感あふれる写真集。撮影されたのは、日本の消費文化が円熟し、価値観がより多岐にわたっていた90年代初頭。戸建て、持ち家もあるが、ほとんどが賃貸集合住宅。どれも住人の個性がほとばしった強烈な部屋だ。仮住まいの気楽さがこの奔放さを生んだのか。混沌とした世界に圧倒され、ページを繰るたび、飽きることなく見入ってしまう。
インテリア誌なら見向きもしない雑然とした部屋に、この著者(編集者といったほうが妥当か)は光をあて、一見猥雑で醜悪に思えるカオスに、日本的な美と調和を見いだす。そういう物の見方に必要な、脱力の心得があるのだろう。見る者の共感を誘う絶妙のキャプションを読めばそれがわかる。
すぐれた本は、時をへてもあせることがない。だが先祖返りしたかのように殺伐とした資本主義が幅をきかす昨今、この本の洒脱さが伝わりにくくなっているのも事実だ。今同じ本を作っても、このクオリティを再現するのは難しいような気がする。
廉価の文庫版が出たのは何よりだが、写真の力強さはその分そこなわれている。この本は、やはり大判のほうがよい。高価でもそれに値するからだ。


