1972 青春 軍艦島
大橋 弘

定価: ¥ 2,415
販売価格: ¥ 2,415
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発売日: 2006-06
発売元: 新宿書房
発送可能時期: 在庫あり。
軍艦島へのタイムトラベル
記録撮影でもスナップでもない、作品としての当時の写真が散りばめられています。
文章と写真がお互いを邪魔しない立ち位置にあり、ストーリー性を生み出しています。
写真のテーマや題材が限定的で、やや少ないと感じる一面があるので、文章は欠かせないところだったのでしょう。
リアルな端島の写真集、ちょっとだけ高いですが、タイムトリップの入場料としては安いですよ、いつでも何度でも行けますから。
旅人が見た軍艦島
軍艦島の上陸が可能になるというニュースを聞き、関連本を検索して購入しました。
閉山間際のほんの半年間、ひょんなことから軍艦島に住むことになったカメラマンの、写真を中心にした青春記です。まずは東京から長崎まで、カメラひとつ抱えて原付で旅をするという、うらやましいくらいの行動力と情熱に脱帽。軍艦島での生活に関しては、住人にはなったものの、あくまでも通りすがりの第三者としての視点で切り取られています。当時、軍艦島に暮らした人たちの息吹が、今にも聞こえてきそうです。ご本人は「文章は苦手」と書いているけれど、とんでもない! もちろん写真だけでも十分魅力的ですが、文章が入ることによって本書の完成度は飛躍的に高くなったと思います。
カメラマン志望(すでにプロだったかも)の人間が、その時代、その場所に居合わせたことに感謝。個人的には、あとがきの「27歳の自分と57歳の自分との合作」という言葉が印象的でした。
人々の表情
なんといっても住民の方々の表情が素敵です。
写っている方々が、カメラを意識しているとはいえ、その表情は澄み切っていて、活気にあふれていて、体温まで感じられそうなほどです。
「廃墟」としてクローズアップされることの多い軍艦島とのギャップが新鮮に感じるのもあるかとも思いますが、本当に良いカオをされている人たちの写真はとても気持ちが良く、静かな感動を味あわせていただきました。
欲を言えば、もっとたくさんの写真をみたかったですが・・。


