狛犬かがみ―A Complete Guide to Komainu (Japanesque)
たくき よしみつ

定価: ¥ 1,700
販売価格: ¥ 1,700
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発売日: 2006-09-13
発売元: バナナブックス
発送可能時期: 通常1〜2か月以内に発送
せつなくなった理由
最近引っ越しをして、2年ぶりに奥から出てきたのが本書でした。狛犬って何だろう。漠然とした興味にかられて当時購入したのを覚えています。写真が多いのが魅力。ページをめくるたびに発見がありました。
とはいえ数回読んで、そのまま本棚に。
ところが2年ぶりに、あっと気づいたことがあります。都内のとある神社に立ち寄った時のこと。本書を読んでいたせいか自然と狛犬に目が行きました。その狛犬には乳房があって、腹の下から幼い狛犬たちが顔を出しています。それを見て無性にせつなく、泣きたいような気分になったのです。自分でも説明がつきませんでした。
2年ぶりに本書をひらいて謎が解けました。118ページに石川県の古和気神社の写真が紹介されています。笑っているようにも見える穏やかな狛犬の足元に、愛くるしい赤ちゃん狛犬が3匹。著者の説明にはこうありました。
「・・・母親の狛犬には乳首が刻まれ、付き添っている三頭の子獅子には、和平(※狛犬を彫った石工)が
失った三人の子供たちへの鎮魂が込められている。これだけ生き生きした子獅子はほかにないだろう」
この箇所を読んだ時の記憶が残っていたんですね。都内で見つけた母狛犬にも、別のドラマがあったのかもしれません。狛犬には、人間が、人生が刻まれているんだな、としみじみ実感。
星1つマイナスの理由は、写真の一部がデジタル加工のせいか、背景の木々の緑が鮮やかすぎたり不自然なものがあったから。著者はプロの写真家ではないようです。
跳ねる狛犬、耳の大きい狛犬、角の生えた狛犬・・・
著者の狛犬研究は、ネット上で10年ぐらい前から楽しませてもらっていました。怖そうだったり可愛らしかったり、古い狛犬も、風雨に削られたり苔が生えてもまた味のあるものです。ネットの写真があまり増えなくなってからご無沙汰しておりましたら、こんなりっぱな本にまとまっていたとは。
たくさんの写真で狛犬にもこんなにいろいろあるんだ、と楽しめます。笑える顔のも、怖いのもいます。そして円空も狛犬を彫っていたんだとか、左右で違うのが日本的だとか、デザインの伝播などもまじめに考察されていて、よくまとまった全般的入門解説書です。英語の解説も併記されているので、博物館などの特別展示などで売られている、解説冊子の雰囲気でしょうか。ちょっと神社に案内した外国人が興味を持ったときなど、役立ちそうです。狛犬研究が国際的になるかもしれません。
神社の「聖なるもの」の脇役で、芸術品というよりは職人の作品。それでも丁寧に、凝った作品もあります。規格品が多くなって、個性があまりなくなってしまうのは寂しいですね。近くの神社も通り過ぎず、旅行先でもお参りするだけでなく、「狛犬さんにご挨拶」したくなりました。
資料としての観点からみれば、それぞれの狛犬の大体の大きさとか、所在地別とか社名での索引が欲しかった、というところ。でも、身近な「芸術品」に目を向けさせてくれる、よい本です。
狛犬の写真が盛りだくさん!!
狛犬の写真が盛りだくさんで
見てるだけでも楽しい。
しかもオールカラーで、
こんなにたくさんの種類の狛犬が見れるなんてすばらしい。
私が見たことない狛犬がまだまだたくさんあって
もっと見に行かなきゃとメラメラと意欲がわいてきました。
英語でも書かれてるので
外国人に狛犬を案内することがあったら役に立ちそう。


