京都 茶の庭―THE TEA GARDEN (SUIKO BOOKS)
水野 克比古

定価: ¥ 1,050
販売価格: ¥ 1,050
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発売日: 1996-02
発売元: 光村推古書院
発送可能時期: 在庫あり。
凛とした美しさを感じる庭
お茶を嗜むこともその素養もありませんが、庭の美しさには10代の頃から関心がありましたので、本書も興味を持ってじっくりと眺めています。
写真は、京都を知り尽くした名カメラマンの誉れの高い水野克比古氏の撮影です。
本書の良さは、非公開のお庭を中心に掲載している点でしょうか。寺ノ内の小川通りにある表千家不審菴やその関連の露地、裏千家今日庵寒雲亭の露地、武者小路千家官休庵露地、藪内宗家蕪庵の写真などは、茶道のメッカと言える場所です。普段は拝見できない場所だからこそ、本書の値打ちがあるというものです。
桂離宮の松琴亭や洲浜・天の橋立や、仙洞御所醒花亭のお庭は季節を変えて何回かそれぞれ訪れていますので、実際のイメージを持っていますが、日本庭園の美の極致とも言えるお庭の写真を名カメラマンが撮っているわけですから、味わいもまた一際でした。
大徳寺の塔頭・高桐院は公開されていますが、同じく大徳寺の孤篷庵、真珠庵、興臨院、などは普段非公開ですので、これも貴重な写真と言えるでしょう。
苔むした庭や露地の写真は緑が勝ちますが、高桐院や光悦寺の光悦垣、そして無鄰菴の紅葉、実光院、法然院、等持院などの雪景色など、季節感のある写真が彩りを添えています。音のない静謐な空間の素晴らしさは写真から伺えました。
茶庭とは、茶室への露地がそもそもの起こりだそうで、読者も歩みを想定しながら写真を眺めることでその導線の美しさを感じることができるでしょう。
巻末には、庭園研究家の小埜雅章氏による「茶庭」と題した解説が2ページあり、同じく小埜氏による掲載庭園解説が6ページありました。その他に茶庭用語解説、京都茶庭案内なども収められています。
壷中有天の世界へ
茶道というと愚生もかつては嗜んでいたのだが、多忙の為、今はやっていない。しかし、この本はその当時に購入したのだが、改めて「茶道」の世界の奥深さを実感させられる。また、今まで、茶道の道具類を取り上げた本や、京都の寺庭などを取り上げた本は沢山あったが、茶道に限って庭を取り上げた本は愚生が知る限りでは無かった。
最近茶道に興味を持った人達、それから、免状を持っていたり、先生と言われる人達にもおススメしたい一冊だ。
茶庭という小空間の美しさが楽しめる本です
京都にある茶庭の名作の数々を、京都写真家として有名な水野克比古氏の美しい写真で紹介した本です。
茶庭は、門から茶室までの庭を指しますが、お茶自体が、お客様をもてなすことを主眼としたものだけに、茶庭も、庭園ほどの大きさはありませんし、華やかさもありませんが、お客様を楽しませようと、緑や石の一つ一つにいたる隅々まで、もてなす側の主人の心配りが行き届いた「美が凝縮された小空間」を形成しています。
また、この本で注目すべきは、桂離宮や仙洞御所といった拝観が限定されているものに加え、日本を代表する表千家、裏千家の茶庭といった非公開のものまでが紹介されていることで、庭園の好きな方には是非お奨めしたい1冊です。


